福島県立だて支援学校は、小学部、中学部、高等部の児童生徒が通学する特別支援学校です。
7月になり、水を用いた活動が増えてきています。昨年から取り組んでいる水治訓練室での活動、伊達市保原プールでの水泳教室に加え、今年度はかがやき広場に簡易プールを設置して、生活単元学習での水遊びを進める予定です。小学部では活動を始めるにあたり、担当教員でプールの設置作業を行いました。プールのサイズはどうか、児童がプールに入るまでの動線はどうか、壁の高さを考えどのように入水するか。教員同士で確認し合いつつ、元気に楽しく活動している姿を想像しながら、無事設置作業が終了しました。
これから水を張り、夏休み前に何度か使用する計画です。児童のいきいきした笑顔を見られる機会がさらに増えていくことが楽しみです。
「同じ地域の小学生と共に学ぶ機会を」とのねらいから、小学部では伊達市立大田小学校との交流及び共同学習を今年度より始めています。最初の学習は6月9日(金)に本校で行われました。大田小から5年生が来校し、本校の3~5年生と一緒に活動を行いました。
体育館で最初に顔を合わせたときには、お互いに緊張している様子もありましたが、さすがは小学生たちです。グループごとの自己紹介や学校探検をしながら、すぐに打ち解けて仲良くなっていきました。学校探検では、手をつないで校舎を案内したり、大田小の児童に車イスを押してもらったり。一緒に活動することで、新しい気付きをお互いに得ることができたと思います。
今年度は、大田小との交流及び共同学習をあと2回計画しています。同じ伊達地域で学ぶ児童として、今回の出会いがさらにお互いを理解し合うための機会となるよう期待しています。
6月になり、小学部ではクラブ活動がスタートしました。4~6年生の児童が「あそびクラブ」「おんがくクラブ」「つくろうクラブ」の3つのクラブから、自分が興味のある活動を選んで取り組みます。
第1回の活動では、各クラブでクラブ長・副クラブ長を決め、さっそく活動しました。上級生がリーダーとなって下級生を引っ張る姿には、頼もしさが感じられます。学級・学年の枠を超え、みんなで目一杯楽しくクラブ活動に取り組んでほしいと思います。
入学式から1ヶ月半、1年生も学校に慣れて元気に学習を行っています。各学級での学習の約束も覚え、一人一人が課題に真剣に取り組んでいる様子が見られます。
小学部では、6年生がALTのジェイシー先生と外国語活動に取り組みます。今回は初めての外国語活動の学習でドキドキしている様子でしたが、歌やジェスチャーも交えて楽しく学ぶことができました。授業後には一緒に廊下を歩いて見送り、おしゃべりを楽しむ姿もありました。
月1回程度の学習ですが、年間を通して外国語や外国の文化に慣れ親しむ機会になることを期待しています。
入学式から2週間が経ち、小学部では「入学おめでとう会」が開かれました。1年生一人一人の自己紹介や、ダンス、バルーンといった活動を通して、楽しい時間を過ごしました。上級生からは、心のこもったプレゼントや、丁寧で一生懸命な進行・あいさつといったおもてなしもありました。
小学部のみんなが集まってこうしたレクリエーションを楽しむのは、だて支援学校開校以来初めてです。1年生を迎え、これから小学部41人でたくさんの思い出を作っていきたいと思います。
卒業式を翌日に控えた3月15日に、6年生がみんなで作り上げた卒業制作の贈呈式を校長室で行いました。大好きな校章を、板に彫刻刀で彫ったり、クラフトテープを貼ったり、色の砂で桃の花を表したり、それぞれに得意な方法で飾って完成させたプレートです。だて支援学校最初の卒業生として、長く使ってもらえるものを協力して作りました。校長先生からもあたたかい言葉をかけてもらい、翌日の卒業式を立派に迎えようという気持ちが強くなった贈呈式となりました。
2月17日(金)に「6年生ありがとう会」が、開かれました。5年生が中心となり、1~5年生みんなで準備した会です。6年生に感謝の思いを込めて、プレゼントやメッセージを送りました。6年生の小さい頃からの写真も紹介され、これまでの成長の歩みに感極まる姿も見られました。6年生からはお礼の言葉として、中学生に向けての決意を発表してもらいました。
会に参加したのは4年生以上の児童でしたが、3年生以下の児童も同じ時間に各教室で、6年生の紹介や1~5年生からのメッセージ動画を視聴しました。小学部のメンバーでの残り少ない時間を大事に過ごそう、という気持ちを強くもつことができたと思います。
小学部3~6年1組の児童9名は、12月から1月にかけて、生活単元学習で「モモのさとゆうびんきょく」の学習に取り組みました。梁川郵便局を見学し、郵便局の仕組みを学習した後、校内に「モモのさとゆうびんきょく」を開局しました。切手やポストを手作りして、全校の児童生徒や先生から年賀状を受け付け、集荷・消印押し・仕分け・配達の仕事を協力して行いました。自分の描いた絵が切手になったのを誇らしげに見せ合ったり、ハガキを受け取った友達の嬉しそうな顔を見て「喜んでくれて嬉しい。」と話したり。自分たちの「仕事」に達成感を味わうことができた学習でした。
3学期が始まって1週間、プレイルームでたくさんの器具が使えるようになりました。小学部の児童もすべり台やボールプールなどで、体を大きく使って遊びながら活動に取り組んでいます。自立活動や生活単元学習の時間が主となりますが、器具を用いた遊びを通して、体を動かす感覚や友達と一緒にいる心地よさを味わってほしいと願っています。