福島県立だて支援学校は、小学部、中学部、高等部の児童生徒が通学する特別支援学校です。
高等部1年生の作業学習オリエンテーションを実施しました。生徒たちは作業学習を通して将来の自己実現と社会参加に向けて、どのような力を身に付けてほしいなどの話を聞き、実際に2・3年生の先輩が作業している様子を見学しました。オリエンテーションを終えた後に、生徒たちからは「いろいろな製品があって驚いた。自分も作れるようになりたい。」「先輩たちの真剣な様子を見て、緊張感を感じた。」「園芸の仕事を頑張りたい。」などの言葉が聞かれ、作業学習への学習意欲の高まりを感じました。
今年度初めての生徒会主催の行事である学部交歓会が実施されました。1年生は、まだ慣れない学校生活の中、緊張の面持ちで自己紹介をしたり、担任担当の先生方の紹介をしたりしました。2,3年生は学年ごとに自己紹介を兼ねて1年生へ歓迎の意を込めた発表を行いました。2,3年生の発表後には先輩方の気持ちが伝わったようで、1年生も笑顔になっていました。
会が終わると、1年生の生徒からは、「2,3年の先輩たちの顔と名前を早く覚えて一緒に楽しく活動したい。」2,3年生からは、「学校生活に早く慣れて、毎日楽しく過ごしてほしい。」という声が聞こえてきました。
3月6日、13日、保健体育の授業で本校養護教諭が高等部1年1,2組、2年1,2組の女子生徒を対象に「月経(生理)の仕組みや手当の仕方」について話をしました。困ったことがあるときは、保護者や教員など周囲の大人に相談するといったことの大切さも学習しました。
保護者の方に興味をもっていただき、お子さんと話す機会になればと思っています。今後は月経(生理)の記録表の付け方や、異性との関わりについて学習する予定です。
令和5年3月10日、高等部1,2年生で今年度の作業学習の成果を発表する作業学習発表会を行いました。
目標として、1年間の作業学習で学んだこと、身につけたことを他者にわかりやすく伝えるためにはどうしたら良いかを考えて実践すること、友達の発表を聞き、いろいろな作業種があることを知ること、1年間を振り返る中で、成長した自分に気づくこと、を心がけて取り組むようにしました。
アクティブサービス班は、身につけた清掃方法について説明をしました。場所ごとに清掃の流れや留意点をまとめた掲示物を活用しながら説明をし、実際の清掃の様子を映像で紹介しました。
クリエイティブサービス班では、主な製品の製作方法について説明しました。工程ごとに難しいところや気を付けたところなどについて映像や実演を交えて説明をしました。また、2月の販売会でお客様からいただいてうれしかった言葉などを紹介しました。
1年間の作業学習で学んだことをしっかりと振り返ることができたことから、次年度はどのようなことを頑張っていくか1人1人が自分で考えて、次年度も目標をもって作業学習に取り組んでまいります。
令和5年2月16日に本校にて高等部3学年生徒を対象に「身だしなみ講座」を開催しました。
卒業を前に、身だしなみのポイントや大切さについて、より理解を深めるために、外部講師として、保原町出身のヘアメイクアップアーティストの佐藤美香様、保原町のビューティーサロン美香のオーナー佐藤幸様とスタッフの平山由美様、菅野裕美様にいらしていただきました。
内容としては、正しい洗顔と化粧水の付け方の体験や、ヘアカット、ヘアセット、眉そり、メイクなどをしていただきました。活動の中で、講師の方に自分の希望の髪型を伝えたり、メイクの方法をメイク練習シートを使いながら教えていただくなど、やりとりを楽しむ様子が見られました。
生徒からは「かわいくなった。これからも自分で髪の毛をとかしたり、肌のお手入れをしたりして、すてきな大人になりたい。」などの感想が聞かれました。
講師の皆様、今回は貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。
令和5年2月7日に高等部1年1組の進路に関する事業所見学を実施しました。
「ウエルシア薬局伊達新梁川店」様と「有限会社すずらん工房」様の2カ所を見学させていただきました。
「働いている方々を見て、「働く」ことについて考える。」「いろいろな職種について情報を得る。」ことをねらいとして取り組みました。
ウエルシア薬局様では、実際に店内で品出し作業を体験せていただきました。品出しの方法や注意点等についてウエルシアオアシスの担当者様より御説明をいただいた後、商品を丁寧に扱いながら、決められた場所に並べていきました。また、お客様が通る際には、自ら「いらっしゃいませ。」と声を掛ける姿も見られました。実際に体験したことで、「接客」や「品出し作業」についての理解が深まることにつながりました。
すずらん工房様では、社長様より福祉サービスについて説明を聞いたり、実際に皆様が作業をしている様子を見学させていただいたりして、福祉サービス事業所について情報を得ることができました。また、一つの事業所内でも、いろいろな作業があることについても知ることができました。最後は、カフェすずらんで、各自好きなメニューを注文し、おいしくいただきました。
実際に体験したり、話を聞いたりしたことを、次年度の校外実習や進路を考える際に生かしていきたいと思います。
事業所の皆様、貴重な体験をさせていただきまして、本当にありがとうございました。
令和5年1月23日に高等部2年1組の進路に関する事業所見学を実施しました。
「ホテル福島グリーンパレス」様と「県北障害者就業・生活支援センター」様の2カ所を見学させていただきました。
「「働く」ことについて考える。」「就労するために必要な力について理解を深める。」「就労した後のサポート体制について情報を得る。」ことをねらいとして取り組みました。
ホテル福島グリーンパレス様では、客室清掃の様子を見学させていただき、鮮やかな手さばきでベッドメーキングを行う姿に、生徒たちの第一声は「かっこいい!」でした。説明の中で、「初めは誰でも、先輩に教えてもらいながら働くが、一つ一つきちんと覚えていけば、徐々に1人でできるようになっていく。」とあり、生徒たちは就職への不安な気持ちが少し軽減したようでした。
県北障害者就業・生活支援センター様では、センターの概要を聞いた後に、就労してからのトラブルへの対応方法について、選択方式で考え、その理由について一つずつ一緒に確認をしていきました。また、最後には、考えてきた質問をして、丁寧にお答えいただき、学校に戻ってからしっかりと振り返り、学習をまとめることができました。
自分の目で見たり、話を聞いたりしたことを、自分の進路を考える際に生かしていきたいと思います。
事業所の皆様、貴重な体験をさせていただきまして、本当にありがとうございました。
令和4年12月19日、20日に進路に関する事業所見学を実施しました。
「福祉サービス事業所について知る。」「働くことについて考える。」「どんな作業があるのか知る。」ことをねらいとして取り組みました。
19日(月)は高等部1年2組が「ほどはら授産所」様と「ボネール」様を見学させていただきました。
20日(火)は高等部2年2組、1,2年3組が「たけの子の家」様と「つくし」様、「ボネール」様を見学させていただきました。
開校して初めての事業所見学となりました。生徒たちは緊張しながらも、積極的に作業の様子を見たり、職員さんの話しを聞いたりしていました。
最後には、考えてきた質問をして、丁寧にお答えいただきました。
自分の目で見たり、雰囲気を肌で感じたりしたことを、自分の進路を考える際に生かしていきたいと思います。
事業所の皆様、貴重な体験をさせていただきまして、本当にありがとうございました。
12月19日(月)
12月20日(火)
12月5日(月)~9日(金)の5日間、高等部生活委員会のメンバー9名が、本校昇降口前で赤い羽根共同募金への募金活動を行いました。
寄付を呼び掛ける「募金ボランティア」を体験することで、ボランティアについて身近に感じることと、募金ボランティア活動を通じて、思いやりの心やたすけあいの精神を育むことを目的として行いました。
寒さが厳しい中、「募金へのご協力をお願いします。」「ありがとうございました。」と声をかけ、たくさんの児童生徒や保護者の方から募金のご協力をいただきました。募金は、伊達市社会福祉協議会保原支所を通して「社会福祉法人福島県共同募金会」に寄付いたします。後日、募金総額についてはおたよりでお知らせいたします。
ご協力をいただき、ありがとうございました。
12月7日~9日、郡山市民プラザギャラリーにて、福島県内の特別支援学校高等部の作品を集めた「第36回特別支援学校作品展」が開催されました。今回初参加となる本校からは、高等部1~3年生の美術の授業作品と、作業学習クリエイティブサービス班の製品を展示しました。それぞれの学校の特色を生かした、美術や書道の作品、作業学習製品が展示されており、とても見ごたえのある展覧会でした。
高等部3学年では総合的な探究の時間における学習において、卒業後の生活を見据え、自分たちの住む伊達地域についての調べ学習を行っています。その学習の一環として11月29日、高等部3学年7名で伊達市役所防災危機管理課を訪問しました。防災危機管理課の担当の方から自分たちの住む伊達地域の災害や安全に生活するために必要なことなどについて分かりやすくお話をいただきました。生徒たちはお話をいただいた後に自分が疑問に思ったことを積極的に質問する姿が見られ、とても有意義な時間となりました。
伊達市役所防災危機管理課の皆様、本当にありがとうございました。
令和4年11月22日(火)に株式会社アンドテラス むすびカレッジの就労支援員 大月様に来校していただき、高等部生徒を対象に「第2回福祉サービスに関する学習会」を開催しました。
内容は「働くために必要なこと」を中心に話していただきました。具体的には、健康であるためにはどんなことに気を付けたら良いか、相手の気持ちを考える大切さなどで、生徒たちは、真剣な表情で話しを聞き、必要なことを書き取っていました。
また、グループワークでは、「身だしなみ」について、積極的に意見を出し合ったり、自ら発表者になったりする姿も見られました。
むすびカレッジ様、貴重なお話をお聞かせいただきまして本当にありがとうございました。
11月18日(金)に、双葉町の「原子力災害伝承館」といわき市の「アクアマリンふくしま」に行きました。
原子力災害伝承館では、東日本大震災や津波による原子力災害について、映像や展示物を見学したり、職員の方からの説明を聞いたりしました。被害を知り、防災について考える機会となりました。
高等部では、令和4年11月1日(火)に学年ごとに進路に関する学習会を実施しました。
1,2学年では、後期現場実習のビデオを視聴し、自分が興味をもった作業内容について考えました。また、実習先からアドバイスをいただいたことを知り、次年度に向けて気持ちを高めることができました。
3学年では、自分自身について考える機会としました。在学中に頑張ったことや自己PRについて考えたり、卒業後の生活で頑張りたいことなどを自分の言葉で表現したりしました。
11月4日(金)に高等部アクティブサービス班で保原総合公園に行き、第3回地域連携作業学習を行いました。今回はテニスコート近くにある男女トイレ清掃、遊具エリアの落ち葉集めを実施させていただきました。
トイレ清掃は、3回目ということで、生徒も清掃方法を覚え率先して清掃を行う姿が見られました。落ち葉集めでは、初めての作業内容でしたがシルバー人材センターの皆さんが丁寧に説明をして下さり、沢山の落ち葉を集めることができました。生徒が集めた落ち葉は、保原地域の農作業をされている方々の肥料として活用されます。
これから気温も一気に下がりますが、寒さに負けず元気に体を動かして清掃を行い、地域に貢献をしていきたいと思います。
10月11日(火)から10月21日(金)までの後期現場実習が終わり、10月24日(月)に、高等部全員で反省会を行いました。
はじめに、一人ずつ実習のめあてに対する反省を発表しました。「できたこと」と「これから頑張りたいこと」を自分でしっかりと考えて、自分の言葉で発表をすることができました。
その後、進路担当者の話を聞きながら、ワークシートを使って「現場実習の振り返り」と「今後に向けて」ということを考えていきました。具体的には、現場実習中に担当者から褒められたことを振り返ることで「自分が得意なことや長所」の発見につなげ、自己理解を深めました。
11月1日には学年ごとの進路学習会を予定しています。次年度や卒業後のことを自分で考える機会とします。
現場実習では、実習生を受け入れてくださった事業所の皆様、生徒のサポートをしてくださった保護者の皆様、御協力をいただき、大変ありがとうございました。
先日10月8日に行われた特別支援学校スポーツ大会の表彰を行いました。最初にスポーツ大会で戦う様子をまとめたスライドショーを高等部全員で鑑賞しました。その後、校長先生より賞状とトロフィー、そしてバスケット部メンバーそれぞれにメダルが授与されました。
ボッチャ競技、バスケットボール競技ともに改めて生徒たちの頑張りと輝きに大きな拍手が送られました。
そして、2年生の原大翔さんが、応援してくれた家族や先生方への感謝の言葉と今後の取組についての抱負を発表しました。
後期現場実習では、10月11日~1年生を中心に「喫茶グループ」「事務グループ」の2班で学習をしてきました。
実習8日目に当たる10月20日(木)に校内実習の成果の発表の場として、児童生徒や保護者を対象に、喫茶グループの実演会、事務グループの販売会と実演を行いました。
喫茶グループ「グリーンカフェ」では、コーヒーやジュースの提供を行いました。身につけた喫茶接遇の基本を基に、お客様の気持ちを考えながら、言葉遣いや動作に気を付けて接客をすることができました。お客様から「ありがとう。」や「おいしかったよ。」と声をかけていただき、生徒たちも達成感を感じる機会になりました。
事務グループでは、手作りのメモ帳を販売しました。事務作業に使用する道具の使い方を学んだり、同一規格の商品を製造しようとする意識を高めたりしながら、オリジナルのメモ帳を製作しました。たくさん並べたメモ帳が飛ぶように売れていき、お客様から「デザインがいい。」とか「しっかりと作られているね。」などの感想をお聞きすることができ、生徒たちに笑顔があふれていました。
後期現場実習も残り1日となりました。校内実習同様、校外実習の生徒たちもそれぞれの実習先で頑張っています。最終日も、自分の課題を意識しながら、自分の作業や活動に取り組んでほしいと思います。
令和4年10月8日(土)前日の雨もあがりすっきりとした青空の下
あづま総合運動公園を会場に第21回福島県特別支援学校スポーツ大会が行われました。
(※詳細は下記画像をクリックしてご覧ください。)
9月28日~30日の3日間、北海道方面に修学旅行に行ってまいりました。
初日の朝、わずかに雨は降りましたが、ほぼ3日間天候に恵まれ、友達や先生方との楽しい思い出をつくることできました。
初日は福島空港より新千歳空港に向けて飛び立ちました。
機内から地上を見ると「家が小さく見える!」「遠くの景色まで見える。」など、様々な感想を聞くことができました。
千歳水族館においては、遡上してきた鮭の姿に感動し、羊ヶ丘展望台ではクラーク博士像の下で記念撮影をし、北海道の広さを感じていました。
札幌ドームでのプロ野球観戦では、打球音や選手間のコミュニケーション、会場を埋め尽くした観客の大歓声を肌で感じ取ることができ、
生徒から「鳥肌が立った。」という感想を聞くことができました。
2日目は、札幌時計台、さっぽろテレビ塔を見学した後3つのグループに分かれて活動しました。
頂上の藻岩山展望台ではガスがかかってしまい、札幌の夜景を見ることはできませんでしたが、帰りのロープウェイの途中からは、
素晴らしい夜景を見ることができ、「うわー!きれい!」といった歓声が上がりました。
夕食は、本場のジンギスカンを堪能し、「おいしかった。」とすべての生徒から感想が聞かれました。
最終日は、白い恋人パークで、ハート型の白い恋人にチョコレートペンでデコレーションをする体験をしました。
直径14センチのクッキーに自分で考えたデザインを描いていました。
新千歳空港では家族に、友達に北海道のお土産をたくさん購入している姿が見られました。
この3日間の滞在中、生徒は見学や体験学習を通し、福島県と北海道との気候・風土・歴史、産業の違いを知ることができました。