福島県立だて支援学校は、小学部、中学部、高等部の児童生徒が通学する特別支援学校です。
5月25日、令和元年度に大笹生支援学校を卒業された八巻拓道先輩と宮川華先輩に来校いただき卒業生の話を聞く会を実施いたしました。
2名の先輩からは現在の仕事内容から在学時の進路選択に関わること、就労後に大変だったこと、働くことの喜びややりがい、高等部在学中に身に付けてよかったことなど多様な内容を丁寧に答えていただきました。先輩の話を聞いた生徒たちからは、「いつも先生から言われていることを先輩たちが実践していたことを知り、自分もやってみようと思えた。」「先輩のように素直に注意を受けいれることができるようになりたい。」「将来に向けて、国語や数学の学習を一生懸命取り組みたい。」などの声が聞かれました。卒業生の話を聞くことで新たな目標を持つだけなく、普段の学習を深めるきっかけとなりました。
参加した保護者の方々からも、先輩の堂々とした姿に驚きや感動の声に加えて、「今の取り組みが将来へ繋がると感じた。」「小さなお手伝いから始めようと思う。」など児童生徒の将来へ結び付けようという感想が聞かれました。
2名の先輩方ならびに就労先のウエルシア薬局伊達保原店様、ベーシック憩様におかれましては貴重な機会をいただき本当にありがとうございました。
最後に参加した生徒を代表し、高等部1年1組佐藤里緒奈さんの感想を載せさていただきます。
私は将来、介護の仕事に就きたいと思っています。今回の卒業生の話を聞いて、これから頑張ろうと思ったことは3つあります。
1つ目は、先生の話を素直に聞くことです。私も、先輩のように先生の話を聞いて、自分を成長させていきたいと思いました。
2つ目は、元気なあいさつです。宮川先輩の話の中にあった元気な挨拶の大切さについての話がとても印象に残りました。私は、元気な挨拶が苦手ですが、先輩のように元気な挨拶を身に付けていけるように取り組んでいきます。
3つ目は普段の学習を頑張ることです。八巻先輩の話にあった清掃の話や宮川先輩の話の中にあった暗算の話などを聞いて、今学校で取り組んでいる国語や数学の勉強や作業学習が将来の仕事へ結び付くのだとわかりました。苦手なこともありますが、学校での勉強が将来の自分のためになると信じて、一生懸命がんばっていきたいと思います。