令和7年度外部専門家活用研修会を実施しました。
2025年8月27日 14時51分8月25日(月) 講師に福島大学大学院 教職実践研究科 教授 鳴川哲也先生をお招きして、 「理科の資質・能力を育む授業づくり~見方・考え方を働かせるとは~」の演題で御講演をいただきました。鳴川先生は、文部科学省初等中等教育局教育課程科教科調査官及び国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官・学力調査官として、学習指導要領の改訂等に携わられています。
御講演は、鳴川先生の授業のエピソードの話から、昆虫のからだのつくりに触れ、私達もカマキリの「あし」を描き、考え方を可視化するという活動から始まりました。エピソードでの「かまはあしじゃないから昆虫じゃない」と考えた子どもの捉え方にふれ、子どもの認識や捉え方に触れるところから事象に対して疑問をもつこと、事象との出合わせ方の大切さを学ぶことができました。知識を得てもその通りに理解しているとは限らないこと、子どもの知識は更新されていくこと、子ども達はどう認識しているかを読み取ろうとすることが大事であることなどを再確認しました。
理科という教科の特質や育成を目指す資質・能力、そのための見方・考え方について改めて捉え直したり、他教科についても考えたりする機会となりました。教科を学ぶことが自分自身の生き方にどのようにかかわるか、また授業づくりをする際にはゴールから事象との出合いをどのように設定するかを考えることが大切であることが分かり、2学期以降の授業づくりにつながる研修会となりました。